- Gentoo Linux -

ここでは簡単な Tips でも載せていこうかと思います. 「ここ分からん」とか「これおかしいんじゃないの?」ってのがありましたらお叱りを頂ければ幸いです.
■ 日本語表示をサポートしているWMを日本語化

USE="nls cjk" で emerge してあることが前提.

~/.bashrc

export LANG=ja_JP.eucJP

を書き加える.

全てのユーザを対象としたいのであれば,/etc/env.d/00basic

LANG=ja_JP.eucJP

を加えて,スーパーユーザで

# /usr/sbin/env-update
■ X上でcannaとkinput2による日本語入力

USE="canna" emerge kinput2 したのち, /etc/hosts.canna の先頭に

localhost

を書き加えて,/etc/conf.d/canna

CANNASERVER_OPTS="-inet"

を付け加えた後,スーパーユーザで

# /sbin/rc-update add canna default
# /etc/init.d/canna start

その後 ~/.xinitrc の exec wm の前に

export LANG=ja_JP.eucJP
unset LC_ALL
export LC_CTYPE=ja_JP.eucJP
export XMODIFIERS="@im=kinput2"
export CANNAHOST=localhost
kinput2 -canna &

と書き加える.~/.bashrc にも

export LANG=ja_JP.eucJP
unset LC_ALL
export LC_CTYPE=ja_JP.eucJP
export XMODIFIERS="@im=kinput2"
export CANNAHOST=localhost

と書いてから startx.

inet を使うようにしたのは,後述の Tamago を使うため.

■ Emacs から canna を使う

USE="canna" emerge tamago してから,~/.emacs に以下の記述を加える.

(setq canna-hostname "localhost")
(setq default-input-method "japanese-egg-canna")
■ X11 で Gentoo なマウスカーソルを使う

/usr/share/cursors/xfree/default/index.themeInherits=core なところを /usr/share/cursors/xfree 以下の好きなものに変える(default以外).

例えば gentoo-silver にしたいのであれば

[Icon Theme]
Inherits=gentoo-silver

になる.

※ xorg-x11 を使っている場合は /usr/share/cursors/xorg-x11/default/index.theme になります.

■ マスクとアンマスク

Gentoo では開発中だったり危険だったりして意図的に /usr/portage/profiles/package.mask によって emerge できないようにマスクされているパッケージがあるが, このファイルは emerge sync するたびにデフォルトに戻されるのでこのファイルをいちいち書き換えてマスク/アンマスクするのは効率的でない.

その代わりに /etc/portage/package.mask/etc/portage/package.unmask というファイルを作って,その中に /usr/portage/profiles/package.mask と同じフォーマットで書けば永久的にマスク/アンマスクすることができる.

例えば japanesecodecs をアンマスクしたい場合は, /etc/portage/package.unmask

dev-python/japanesecodecs

と書くだけでいい.

同様に,例えば avifile の バージョン 0.7.32.20030219 だけをマスクしたいなんて場合は /etc/portage/package.mask

=media-video/avifile-0.7.32.20030219

と書けばいい.

usataさん ご指摘ありがとうございました.

■ パッケージ限定 unstable

全体の環境は安定させておきたいけど, ○○のパッケージだけは ~x86 を追いかけるぞ! という場合に便利なのが /etc/portage/package.keywords . 例えばこのファイルの中に

media-video/mplayer ~x86

などと書いておくと,media-video/mplayer にだけは ~x86 キーワードが適用される. もちろんいくつでも設定できるので,

media-video/mplayer ~x86
net-www/mplayerplug-in ~x86

という感じで付け足していけばいい.

■ パッケージ限定 USE フラグ

上記のと同じく,全体には適用したくないけど○○のパッケージにだけは▲▲の USE フラグを適用させておきたい! という場合に便利なのが /etc/portage/package.use . 例えばこのファイルの中に

x11-base/xfree doc sdk -cjk

などと書いておくと,x11-base/xfree にだけは全体の USE フラグに加えて doc sdk が追加され,cjk フラグが無効化される.

■ パッケージデータベース

Gentooのパッケージデータベースは,

/var/db/pkg/[カテゴリ]/[パッケージ名]

以下にあり,それぞれがビルドされたときの環境の情報が詰まっている.

また world の情報は

/var/lib/portage/world

にあり,手で書き換えることもできる.

■ emerge したら libstdc++.so がないって怒られた

X を起動しようとして libXmu.so.6libXau.so.6 がないと怒られたときも同様.

そういうときは慌てずスーパーユーザで

# LD_LIBRARY_PATH=/usr/lib/gcc-lib/i686-pc-linux-gnu/3.2.2:${LD_LIBRARY_PATH} /usr/sbin/env-update

一発で直る.

■ emerge の動作優先度

コンパイルは CPU をフルに使用するので他の作業をしている時に emerge を実行すると作業に支障が出てしまう. しかし emerge の動作優先度を下げてやれば作業に支障をきたさずに済む.

動作優先度を下げて emerge を実行するには,例えば以下のようにする.

# PORTAGE_NICENESS=5 emerge hogehoge

これで emerge における全ての作業の優先度を 5 とすることができる.

また,この PORTAGE_NICENESS=5 という記述を /etc/make.conf に加えておくといつでも優先度 5 で emerge を動作させることができる. (これは make.conf の中でコメントアウトされている)

値の意味については man nice を参照のこと.

なかのさん ご指摘ありがとうございました.

■ Ctrl と Caps の入れ替え

コンソールのキーマップの Ctrl と Caps を入れ替えるには, /etc/rc.conf

EXTENDED_KEYMAPS="ctrl"

(EXTENDED_KEYMAP ではないところに注意)と書いて

# /etc/init.d/keymaps restart

ちなみに X で入れ替えるには /etc/X11/XF86Config の Section "InputDevice" で Driver "keyboard" なセクションの中に

Option "XkbOptions" "ctrl:swapcaps"

を加えるだけで良い.

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