- Alpha Architecture -

■ ファイルシステムに不満

Gentoo での ReiserFS に慣れた身としては、やっぱりどう言い訳しても Ext2 はアクセスが遅すぎる。 しかもジャーナリングがないからいちいち fsck するのもどうかと思うし。 …しかしデフォルトのカーネル(2.2.20-generic)では、当然のことながら対応していない。 何のために tune2fs に -j オプションがあるんだか。

しかし一旦構築した Ext2 でのシステムを ReiserFS や XFS のような、 全然別のファイルシステムに変更するのは面倒だ。 そこで、Ext2 に tune2fs をかまして Ex3 に移行してしまう方向に。うむ、それが楽だ。

■ Kernel-2.4.18 へ

さて、まずはカーネルがファイルシステムに対応してなければどうしようもない。 というわけで、カーネルを再構築すべく、健康なハック体を維持する毎日のapt-getを執り行い、 お約束に従ってサクサクと準備。

[root@lysithea ~]# apt-get install kernel-package libncurses-dev kernel-source-2.4.18
[root@lysithea ~]# cd /usr/src
[root@lysithea src]# tar xjpvf kernel-source-2.4.18.tar.bz2
[root@lysithea src]# ln -s kernel-source-2.4.18 linux
[root@lysithea src]# cd linux

…ここでハタと止まる。はて、kernel-headers はどうしよう?
ちょっと include ディレクトリを覗いてみると、別に headers なんて用意しなくても大丈夫っぽい。 いいや、面倒だし。このまま Go!

[root@lysithea linux]# make menuconfig
[root@lysithea linux]# make-kpkg --revision custom.1.0 kernel_image
[root@lysithea linux]# cd ..
[root@lysithea src]# dpkg -i kernel-image-2.4.18_custom.1.0_alpha.deb

さてインストール完了。相変わらず Debian のカーネル再構築って変わってるよなぁ。まぁいいや、リブートリブート。

リブートすると、何かカウントし始める。数字が 0 になったら MILO がリブート前と同じオプションで起動させるらしい。 それは困る。新しいカーネルで試さにゃならんのに。 リターンを押すとコマンドラインになると書いてあるので、素直に押す。 さて、やっと起動だ。

…おぉしまった、カーネルイメージのファイル名がわからん。 まあいいや、ls で調べてくれるわ。

MILO> ls sda1
System.map-2.4.18 config-2.4.18 net_aboot.nh vmlinuz-2.2.20-generic
bootlx lost+found net_pad vmlinuz-2.4.18

おお、この vmlinuz-2.4.18 というのに違いない。よしよし。んじゃ起動と行きますか。

MILO> boot sda1:vmlinuz-2.4.18 root=/dev/sda3

うむ、カタカタとメッセージが出てログインプロンプトが出た。成功だ。 念のため uname コマンドで確かめる。

[root@lysithea ~]# uname -nsrm
Linux lysithea 2.4.18 alpha

うむうむ、当然とは言えちゃんと出来てるね。 あとはお馴染み、AlphaBIOSのメニューにコイツを加えてやる、と。

Label::  Debian GNU/Linux 3.0 woody Kernel-2.4.18
Boot:: Disk1, Pertition1 \linload.exe
OS:: Disk0, Pertition1 \milo

OPTION:: boot sda1:vmlinuz-2.4.18 root=/dev/sda3
■ Ext3 ファイルシステムへ

さて準備は整った。あとは適当に tune2fs を実行してやる、と。

[root@lysithea ~]# tune2fs -j /dev/sda1
[root@lysithea ~]# tune2fs -j /dev/sda2
[root@lysithea ~]# tune2fs -j /dev/sda3
[root@lysithea ~]# tune2fs -j /dev/sdb2

んー、何かメッセージが出る。まぁエラーではないっぽいので先へ進もう。 ファイルシステムを変更したんだから、当然 /etc/fstab も書き換える必要がある。 せっかく Ext3 にしたのに、Ext2 でマウントしてちゃ意味がない。 …てなわけで /etc/fstab の書き換え。

# /etc/fstab: static file system information.
#
# <file system> <mount point> <type> <options> <dump> <pass>
/dev/sda3 / ext3 errors=remount-ro 0 1
/dev/sda4 none swap sw 0 0
/dev/sda1 /boot ext3 defaults 0 2
/dev/sda2 /usr ext3 defaults 0 2
/dev/sdb2 /home ext3 defaults 0 2
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/fd0 /floppy auto user,noauto 0 0
/dev/cdrom /cdrom iso9660 ro,user,noauto 0 0

…まぁ、ext2って書いてあったところが ext3 になっただけなんだけどね。

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