- ■ お役ご免
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メインが復旧するまでの代替 Web サーバとして頑張ってきた lysithea だが,晴れてお役ご免となる日が来た.メインが復旧したのだ. メインが復旧したということはデータを全てメインの方へ移動したということであり, つまりこの lysithea は完全に俺のもの!(違う
兼ねてから Debian には不満もあったし,これを期にラヴな Gentoo に入れ替えてしまえ, という方向へ思考が進むのも当然である.
- ■ Gentoo Linux 1.4 導入へ
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さて差し当たって何をしなければならないか. そう,当然ドキュメントを読みあさることだ. まずは当然 本家のドキュメント を読む.これ基本.
ふむふむ,どうやら CD からブートさせるために MILO イメージなるものが必要だそうな. うむ.Redhat の時もやったなそういや. というわけで ここ から MILO イメージを, ここ から CD イメージを持ってくるとしよう.
が,いきなりつまづく.MILO がたくさんありすぎてどれ選んだらいいのかさっぱりわからん.
ちょいと調べた結果,この lysithea は LX164 の EV56 というアーキテクチャだということが判明. うむ,つまり MILO は milo-2.2-18-gentoo-lx164 を,stage ファイルは ev5 のものを選べば良いわけだ.ふふふ,これでブートできるな,わくわく.
# cp milo-2.2-18-gentoo-lx164 /mnt/floppy/milo
# cp linload.exe /mnt/floppylinload と MILO をフロッピーにコピーして,CD をドライブに入れてリブート.Redhat の時と同じように, ブートメニューに
Label:: Hoge
Boot:: A: \linload.exe
OS:: Disk0, Pertition1 \milo
OPTION::こんなやつを作ってやり,こいつでブート.すると MILO のブートプロンプトが出てくる.もう慣れたもんだね. ドキュメントに従って,
MILO> boot sr:boot/vmlinuz initrd=initrd.img root=/dev/ram0 init=/linuxrc
と打ってやる.
…起動しやしねえ.
おいちょっと待て,ドライブ間違ってないしドキュメントの通りやっただけだぞ. 何が悪いんじゃコラ. …小一時間悩んだあげく,root を /dev/ram にすれば起動するということを発見.
ドキュメント間違ってんじゃん!
…気を取り直して,
MILO> boot sr:boot/vmlinuz initrd=initrd.img root=/dev/ram init=/linuxrc
と打って起動. 起動さえしちまえばこっちのもんだ.あとは MILO 用パーティション作る必要があること以外 x86 にインストールするのと変わんねーべ. ネットワークの設定してパーティション切ってフォーマットして stage ファイルを展開して resolv.conf,hostname,make.conf などの諸々の設定ファイルを書く. EV56 なんだけど恐いので CFLAGS は ev5 のままにしておく. あとは chroot して env-update して source して emerge sync.
さて sync まで終わったところで emerge system で最新状態に.
エラー吐いて死亡.
原因を探ってると,どうも色々なパッケージのバージョンが古いのと, 依存関係がおかしいことに由来している模様. 何だかよくわからんが,何か原因になってそうな linux-headers-2.4.19-r1 を入れて gcc,python,binutils,portage をアップデートしてみる.
どうも portage がおかしい.2.0.49-r3 を入れたはずなのに, /usr/lib/python2.2/site-packages/portage.py を覗いてみると 2.0.3x と書いてある.明らかにおかしい. これが原因なのかどうかは定かじゃないけど,emerge 時に /var/cache/edb 以下のファイルを chown しようとして sandbox に引っかかるという現象発生.
ラチがあかないので,とりあえず失敗した /var/tmp/portage/portage-2.0.49-r3/images の中身を実システムにコピーした後,emerge portage で強引に直してみた.どきどき.
どうも portage が正常に動くようになったようなので,ドキュメントを無視し て sysklogd,dcron を入れ,alpha-sources を入れてカーネルコンパイルとインストール. 良い子は真似しない方が良いかも知れない.
カーネルの入れ方がちょっと面白くて,
# make menuconfig
# make dep
# make vmlinux modules modules_install
# gzip -9c vmlinux > /boot/vmlinuz-2.4.xx-alpha
# cp System.map /boot/System.map-2.4.xx-alpha
# cd /boot
# ln -s vmlinuz-2.4.xx-alpha vmlinuz
# ln -s System.map-2.4.xx-alpha System.mapなーんてやるみたい.bzImage じゃないんだねえ.
ドキュメントにあった SRM が云々とかいうのは AlphaBIOS には関係ないと判断. ついでに MILO もフロッピーからコピーすりゃいいじゃん,と判断して無視. 予め作っておいた FAT 領域にイメージをコピー. これまた良い子は真似しない方が良いかも知れない.
そんなこんなでインストール完了.無事リブートできたのでよしとする.